第三者的な視点を持つ‼️

人は感情的な生き物であり、感情や経験によって影響を受けることは避けられません。

「苦手だな」と思っている人だと、

頭が真っ白になって何もできなくなる。

上司に怒られて、ただオロオロと「すみません」と繰り返したり、黙り込んでしまったりして、相手の怒りに拍車をかけてしまった……そんな経験がある人も多いだろう。

思い出しただけでも、動悸がしてきたり、いやな気持ちになったりするはずだ。

少し離れた場所から観察してみよう。

部屋の隅、斜め上あたりにあるビデオカメラが、上司と自分の姿を撮影していると想像してみるのだ。

すると不思議と、ムカムカするいやな気持が遠のき、そのできごと自体を、前より冷静に見られるようになるはずだ。

「第三者としてできごとを観察し、冷静に判断できる自分」にスイッチしよう。

第三者的な少し引いた視点から相手の言っていることを理解し、どう対処すべきかを考えられるのだ。

科学的な理由

心理学と認知神経科学の観点から

  1. ストレス反応と視点の切り替え: 怒りや緊張などのストレス状態では、交感神経系が活性化し、身体的な反応が生じます。この状態では、脳の前頭前野と呼ばれる領域が一時的に抑制され、冷静な判断や思考が困難になります。しかし、自分を第三者の視点から観察することで、脳の活性が変化し、前頭前野が再び活発化することが示唆されています。これにより、冷静な判断や視点の切り替えが可能になります。
  2. 自己評価と社会的比較: 怒られたり失敗したりすると、自己評価が低下し、自己否定的な感情が引き起こされます。しかし、第三者的な視点から自分自身を観察することで、自己評価を客観的に評価することができます。また、他人と比較する社会的比較の効果も軽減され、自分自身を客観的に見つめ直すことができます。
  3. メタ認知の働き: メタ認知は、自分自身の思考や感情に対する認識と制御の能力を指します。第三者的な視点をとることによって、メタ認知の働きが促進されます。具体的には、自分の思考や感情に対して客観的な視点を持ち、それを制御することが可能になります。このようなメタ認知の働きによって、冷静に判断し、適切な対処方法を見つけることができます。

これらの要素が組み合わさり、ことで、第三者的な視点を持つ自分自身を客観的に見つめ直し、冷静に判断することができるのです。

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